【例文】おまわりさんは自転車に乗って逃げた泥棒を追いかけた。
【例文】を読んで、あなたはどのような映像を思い浮かべましたか?
自転車に乗っていたのは、おまわりさんですか?それとも、泥棒ですか?
同じ文章を読んでも、読み手によって受け取り方はさまざまです。
すべての読み手に、同じ理解をしてもらえる文章をかくのは、とても難しいことです。
法律の条文であっても、全能ではありません。読み手によって、異なった解釈が生まれてしまいます。ケースによって条文を書き加えていたら、キリがありませんよね。すべてのケースについて、もれなく規定するのは不可能と言っていいでしょう。
情報(想い)の伝達には、『伝え手』と『受け手』がいます。
「言葉」って難しいですね。
伝え手の想いが強いほど、かえって伝わりにくくなることもあるようです。
【例文】のケースであれば、
おまわりさんが自転車に乗っていたことを伝えたい場合は、
「『おまわりさんは自転車に乗って、逃げた泥棒を追いかけた。』としてはいかがでしょう」とアドバイスするでしょう。
一方、泥棒が自転車に乗っていたことを伝えたい場合は、
「『おまわりさんは、自転車に乗って逃げた泥棒を追いかけた。』としてはいかがでしょう」とアドバイスするでしょう。
読点(、)1つで、誤解なく相手に伝わる文章に磨き上げることができたと思いませんか?
ふくろう事務所は、「言葉」をていねいにあつかいます。
「伝えたい想いは何か」、「その表現で伝わるのか」、「読んだ人はどう受け取るのか」第三者の意見も参考になさってみませんか。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ふくろう事務所 山田俊介
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