リンゴがおいしい季節になりました。
見慣れない色合いだなぁと感じたところ、「ぐんま名月」という品種だそうです。
このリンゴを見てふと思うことがありました。
先日、「おまわりさんと泥棒と自転車」について書きました。
『文章』という切り口で書きました。
今日は、どう見えるか?
『見え方』という切り口で書いてみましょう。
AさんとBさんがいます。
あなたはAさんと仮定しましょう。
さて、Aさん、あなたにはこのリンゴが、どんなふうに見えていますか?何を想いましたか?
「リンゴが1個ある。Bさんと半分こしよう。」
といったところでしょうか。
テーブルのはす向かいに座っているBさんから見たリンゴです。
Bさんは、「リンゴが半分ある。Aさんが先に半分食べちゃったんだな。じゃあ、残りはワタシのものだ。」
と考えました。
もちろんあなたに、この時Bさんが考えていることは知る由もありません。
あなたは、言います。
「Bさん、半分こしようよ。」
Bさんが返します。
「これはワタシのものでしょ。」
あなたは面食らってしまうことでしょう。
『リンゴを独り占めしようだなんて。仲良く半分こすればいいじゃないか。』と腹を立ててしまうかもしれませんね。
自分に何が見えているのか、相手に伝える。
相手に何が見えているのか、理解する。
難しいですよね。
でもこんなとき、AさんかBさんから、
「席を交替してみようよ。お互いが何を見ていたのか、相手の目線に立ってみようよ。」
なんて一言があれば、ものごとはスムーズに行くのでしょう。
だけど、この一言がななかな難しいんですよね。
遺言書がなかった場合に相続の手続きの中でよくある一節に置き換えて考えることができるのではないでしょうか。
そんなとき、Cさんが現れました。
傍目八目のCさんは言いました。
「お互いに違う景色が見えているのかもしれないね。どうだろう?同じ場所からリンゴを見てみないかい?」
ふくろう事務所は、Cさんのような存在でありたいと考えています。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ふくろう事務所 山田俊介